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演劇鑑賞/CLEANSED
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Sarah Kaneという人の原作でCLEANSEDという舞台を見てきました。
会場は日本の小劇場と同じような感じなのですが、それでも大きくて、
会場は満席だったけど150人位は余裕で入っていたのではないかな?
通路もちゃんと確保されているし、足も前の人にぶつからないし。^^;

さて、作品は一言で言えばかなり「痛い」感じでした。^^;
かなり暴力的なシーンが多く、最初から客席では色んな反応の声がした。
ドクターという男が麻薬をねだる患者の目に突き刺して注射したり、
ホモのカップルの言い寄っている男の方の身体の自由を徐々に奪って、
最初は語る口を塞ぐために舌を切り、手で文字を書いたら指を落とし、
それでも足で動いて身体を寄せていくと今度は足を切ってしまう。。。
またセックスの描写もかなりストレートで男も女も本当に裸になり、
かなりリアルにセックスをしているように描くシーンが何度か有った。
多分日本ではあれをやれないのではないかな。。。良くも悪くも生々しい。
まあいずれ日本もそう言うのをやるとは思うけどね。どうだろう?

とにかく精神的にかなり行っちゃっている世界を描いていたのだが、
それでも全体に作られる空気や構成、シンプルな構成等センスは良い。
言葉も僕でも分かる程度の優しいモノで助かった。( ̄- ̄;)
音の使い方、音響も結構効果的で各シーンが印象的に刻まれ、
照明も映像を使いながら、それぞれの「絵」を綺麗に描いていた。
会場には柱が何本か立っていたり、ステージもでこぼこしていて、
そこに立体的に映像を使う辺り僕のやり方と被るしな。^^;
舞台の使い方をとにかくシンプルにしたのと、シーンの反復、
他のシーンとは位置が全く被らないように構成されているので、
非常に分かりやすく、絵を見せていた。その辺上手いんだよな。

人間がリンチにあっている様子も直接殴るのではなく、生々しい音と、
役者がパントマイムで殴られたり蹴られたりを表現していて面白い。
元々ある会場の特質と作品の性質を上手く組み合わせて作っていた。
見終わった後に結構痛い後味が強いけど、悪くない作品だった。
by michiyuki917 | 2005-12-07 09:08 | Review
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