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zingaro ルンタ
ちょっと前になりますが、噂の騎馬オペラ「ジンガロ」を観てきました。
かなり人気の高い公演で週末のチケットはなかなか空きが無く、
やっと4月頭の公演チケットを取り、観に行くことが出来ました。
今回は新作とのことですが、ジンガロ自体を観るのが初めてで、
殆ど予備知識を入れずに観に行った形になりました。
馬と人間が繰り広げるパフォーマンスということぐらいでしょうか。
チケットは大蔵省の関係でやはり一番安い(でも8000円)席。^^;

やはり席が遠かったので、馬と人間のディティールは観れませんでしたが、
それでもその迫力や面白さは満喫できたのではないかと思います。
最初会場へはいると、低く唸るようなチベット僧の読経が聞こえてくる。
開演してもしばらくはこの読経が続くのですが、
これが低音の不思議な周波数のせいか、異常に眠くなる。(笑)
かなり気持ちよくなって、沢山の人を眠らせたのではないかな?まあ、俺も。。。
タイトルの「ルンタ」とはチベット後で「風の馬」という意味だったかな?
そういうのもあってか全体的にアジア的な装飾や音楽で構成される。
でも音はアジアと言うよりは色んな国の楽器を用いているな。
最初のチベット僧の読経からはじまり、アボリジニをルーツとするディジュリドゥ、
後半にはアフリカのパーカッション(ジャンベ)を中心としたリズミカルな音。
まあアジアなテイストがするのは全体の雰囲気と元となる精神性かな?

しかし、馬という生き物は素晴らしく美しいですね。
そして良く訓練され(こういう言葉が適切か分からないけど)ていて、
人間との呼吸というのは確かに前評判通り凄かった。
だけど、やはり調教された見せ物という感じはどうしても否めない。
元々馬が演じたいと言って参加しているわけでもないし、
どうしたって人間のやりたいというエゴからできあがっているのだろう。
もっと草原の中で自由に走り回る馬や、それに乗る人々を見たなら、
よりリアルでストレートな感動になるのかもしれないですね。

舞台を観た感想として、確かに面白かったし、一見の価値はあるかな。
だけど、これを観て凄く感動したとか、驚いたという感覚は無かった。
まあ一番安い席だったせいも多分に有るかもしれないけれど、
逆に近くで観るためにあと数倍の料金を払う気にもなれないかな。

近年の人間は安易に感動や自然を日常に持ち込もうとするあまり、
色んな事を美しく(美しいかのように)装飾し、成り立たせてしまう。。。
そして受ける側もそのままに受け入れてしまうんだよね。
僕はどうしてもその辺の感覚に馴染めないというか、解せない。
とはいっても、今回のように観てしまう自分もいるわけだけど、
表現する上でリアルに感情やモノを伝えたいのであれば、
その気持ちをモチベーションに表現を磨くべきであろう。
でも表面的な真新しさや美しさ、感動を追い求めるあまり、
動物や無理矢理持ってきた不自然な自然などは無しかな。^^;
特に動物は人間のようにある程度均一なモチベーションではないし、
それは演じる空間にも如実に表れてしまっていた気がする。
だって、しょうがないけど演技中にうんこをぼろぼろするし、
餌を与えられて動物が動いたりしてたら動物園や水族館じゃん。

とはいったけど、東京(都心)のように自然環境が極端少なくて、
だけど情報は溢れる一方の場所ではこうならざるを得ないし、
無いよりは有った方が良いのかもしれない。。。
やはり本当の意味での本物が無くなっているのをそこに感じる。

でも人間の生声から伝わるリアルもなかなかのものだよ。(笑)
人間よ、叫べ!
by michiyuki917 | 2005-04-03 23:00 | Review
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