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なんでロンドンに来ているか
僕が何故ロンドンに来ているかいまいちわからない、
理解出来ない人が結構多いみたいですね。( ̄- ̄;)
っと言うことで少し何故来ているか、何してるかを書いてみます。。。




来ることになった元々をお話ししますと、相方がロンドンに来ることになったから。っていうと簡単ですが、他にも色々と思うところあったわけです。そもそも相方が何故こちらに来ているかというと、舞台俳優の彼女がこちらで演劇を初めとした舞台の勉強と、今後への成長の為に、文化庁の留学制度でやってきています。じつは僕もこの制度に応募したのですが(ドイツ)落ちてしまいました。でも以前より自分の活動の中で海外で色々試みたいと思っていたのと、日本と世界の違いを見たり、自分を違う状況に置いてみたかったのです。有る程度日本でやってきて色々と見えたモノ、感じたモノがあり、それは社会的な壁であり、自分の中での壁だったりしました。また自分のスタイルというものをもっとクリアに確立するには、日本よりも欧米での方が色んなレスポンスを得られ、もっと先進的なことを考えている人や場と巡り逢える気がしました。そして日本において今後どう動き、どう働きかけていったら良いか?自分はどんなスタンスで創作し続けて行くのか、行けるのか?そう言ったモノを探ってみようと考えました。

また、日本で自分の周りにいる音楽を初めとしたアーティスト達を海外に紹介してもっと違った動きを作れないかと思っています。日本では何かがメジャーになるには凄く時間もかかるしパイプもいる。文化的なものでは新しいモノへの反応というのはどうにも鈍く、海外が認めたモノ、舶来のモノには逆にアホみたいに弱い。そう言った現状や実際の違いを自分の目で確かめてみる必要を感じた。
ちなみに先日スパイラルで行った[conscious-意識-]公演ですが、これはロンドンへ来ることを決め、それまでの活動に一本線を引くために行ったと言うのがあります。多分ロンドンへ行く話が無ければ開催していなかったと思います。そして公演の準備を進めていくうちに見えてきたモノも色々とあり、この公演を海外でやって、アーティストを紹介したいと思ったのもそんな中ででした。何か1つの流れを感じたんですね。
そう、その流れというのも1つ大きな要素ですね。近頃何でもそうなんだけど、色んなことって言うのは繋がっていて、自分の周りにはヒントが満ちています。それに対して自分がアンテナを向けているかどうか、それをキャッチして反応出来るかどうかは自分にとって凄く大事です。今どんな人とでも会うと、何か可能性を感じずにはいれないし、どこかへ行くとか、行きたい、とかって言う好意や感情にも凄く意味を感じます。誰かと話していて、話が合うなとか、何か感じるなとかね。人にイベントに誘われたりするとよっぽどのことがなければ行きますね。何かが自分を引き寄せている感じがするんです。(笑) そして岡本太郎ではないけど、自分で困難な方、難しそうだと思う方に行きたいと思ってて、実際にそっちの方に大切なことが有ったり、出逢えたりします。そうした繋がりや流れをこのロンドンに来ることにも感じたわけで、現在来てみてもやはり色んな不思議な繋がりに出逢います。
それからVJをやりに来ているわけではないけど、一番入り込みやすいのがVJとしての自分の一面で、その中でいかに自分寄りに周りの意識を変えていけるか。今絡んでいるイベントのオーガナイザーも俺をVJではなく、space visualアーティストって言ってくれるようになった。VJとしての俺に興味を示してくれた人とも、話をしているとそれよりも俺が空間演出としてやっていることの方に凄く興味を持ってくれる。こうして活動しながら、人と話ながら自分の立場やスタイルを固めていこうと思っています。そしてクラブだけでなく、もっとパブリックな場所で出来るように動いていかねばと思っています。こちらのアーティストとも絡んでコラボレートしてみたいし、色んな場所で表現を模索したい。日本以上に色んな場所で表現できることの可能性は高いと思う。

そんなこともあり、今後出来れば日本だけでなく海外でも活動を続け、色んな繋がりや可能性を探りっていく足がかりを作りたいと思っています。僕は出来れば死ぬまで創作活動を続けていきたいと思うわけで、そうすると日本だけの範疇ではかなり狭く、限定されるモノも多いし、これからの世界や自分を考えるといずれ当然そうなるだろう。ただ、受け身で時期を待つのではなく、自分から動いて行きたいというのがある。その方が得てして結果が良い場合があります。
また、海外での活動から自分のキャリアを上げること、それによって今後色んな場での活動の展開を容易にしていく。自国だけで活動をするのではなく、海外で活動しているかどうかは、今後のアーティストには求められる要素に必ずなると思うし、そういう実績や経験が有るかどうか、特にそう言ったビジョンがあるかどうかは、現代の表現を考える者には絶対に必要なことだと思う。インターネットが出始めた時、それをどう捉えたかも大事だったけど、今これだけ世界が狭くなっている時、地球規模で物事を考える時に、自分の国の中だけで、小さく成立させていては行けないと思う。日本はどうしても島国なせいか、狭い範囲を見がちになってしまう。

一方、常に他国との関係を考えてきた欧米人というのはそう言うのが強い。実際にヨーロッパに暫く居ると、そう言うのを凄く感じてしまう。彼らから見たら日本はアーティストの宝の山だと思うし、モノを言いやすい。VJや映像のカルチャーについても凄く今敏感になっているのを感じるし、日本のアーティストを発掘したいと思っている人も多いようだ。自国の者を海外が認めたから、自分たちも認めないといけないとか、それを鵜呑みにして、「そうか凄いんだ、じゃあ動こう」とかっていうのはどうにもナンセンスすぎる。自分で感じたり考えたことをダイレクトに出せないの僕らは弱い。駄目だったら駄目でも良いじゃないかと思う。それよりもそれを乗り越えて行ける前向きなバイタリティこそ必要だろう。逆に欧米人と接していて思うのは、凄い前向きだなと思う反面、こいつらいい加減だな〜って。(笑) どんなモノにでも「ブリリアント!」「エクセレント!」「パーフェクト!!」とかいって、変なモノでも平気で価値をつり上げて押しつけてくるしね。でもそう言うたくましさは有る意味大切だとも思う。勿論日本の謙虚さとか真面目な所は凄く大事でその両方のバランスが必要なのだと思います。やはりこっちの人の日本人像は「たぶん」とか「まあまあ」「それほどでもない」とかって表現が多いのが特徴みたい。( ̄- ̄;) でもそう言う部分で信用出来るというのも確かに有るみたい。だから、こいつ本当か?騙されてないか?みたいなことをみんなが思ってしまう社会というのも有る意味危険だよね。だから日本人が何でそうやって謙虚なのかも説明する必要が有ると思った。大事なことでもあるもんね。

だいぶ話がそれてしまいましたね。

そう言った欧米人の感覚の中にもまれて、自分の在り方を見つめてみるのも1つ大事なことで、そんな中でいかに自分のスタイルや考え方を伝えられるか。それでもって自分の新たな方向付けもしていきたいし、可能性を探ってみたいとも思います。

でも一番感じるのは、もっと英語が達者だったらな〜って。(笑)
だけど、そんな僕でも何とかやり取りしたり出来るっていうことも見落としては行けないね。英語が喋れるかどうかも大切だけど、自分をいかに出して、コミュニケートしようとしている姿勢をだせるか。こっちの人は凄くオープンだから、喋りたいと思えば幾らでも喋れる。伝わるかどうかは別だけど。(汗) ただ、遠慮していることが一番勿体ないと思うし、コミュニケーション能力だって一向に上がるはずもない。それに一年もそうやって喋っていたら有る程度英語力は上がるはず。多分。。。( ̄- ̄;)

色々とだらだら書き連ねてきましたが、最期に一言でまとめてしまいます。(おい!)



僕は人間としても表現者としても、成長したいんです。
by michiyuki917 | 2005-12-24 22:29 | I think
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