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カテゴリ:Review( 46 )
ベルリン・フィルと子どもたち
今年最初に見た映画はこれ。
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ベルリン・フィル(以下BPO)が最近力を入れだした、ドイツやその文化への働きかけのプロジェクトがあり、それをドキュメントとして撮ったモノ。BPOの指揮者、サー・サイモン・ラトルが中心に動いているこのプロジェクトはドイツに在住の国籍や地域、性別や年齢など様々な子供250人が、BPOが演奏する「春の祭典」をバックにダンサーとして踊るというもの。

まず、ドイツに住んでいる様々な子供達を捕らえているのだが、日本と同じように、シャイで一人で動けなかったり、どうしてもふざけてしまい、人目を気にしてしまう子供達。でも90日の稽古の間に、徐々に自分の成長や、グループの中での在り方、自分を試そうという気持ちなど、徐々に変わっていく姿が描き出される。中でナイジェリアの子供が、「ドイツの文化レベルはかなり低い」ということを言っていたりするのが印象的だったのだが、それは表現するという意味で、それを当然の様にやってきた彼と、そうでない子供達を表していた。日本人は写っていなかったが、もし居たら、彼らと全く同じようにしていたかもしれない。技術や情報は著しく進み、それについていくどころか、逆に成長を止めてしまったような社会。だが、潜在的にそれを秘めた我々の中のモノを引き出すアーティスト。アートの持つ力や、方向性の一つを示してくれているように思った。

BPOの指揮者、ラトルの言葉を転載。

「ベルリンの街はとてつもない規模で経済が破綻していて、
 芸術は今後生存をかけた闘いを強いられる。
 だが、芸術はぜいたく品ではなく必需品だ。
 空気や水と同じように生きる為に必要だ。」

生きる為に必要なもの。空気や水、食べ物と同じように我々が吸収しないといけないもの。それは生きていくことへのエネルギーなのだと思う。それが芸術と呼ばれているものではなくても良いかもしれない。だけど、僕らの心を満たし、生きていることを実感できるものは、今の時代には絶対に必要だと思う。この映画の中でも、子供達がぶつかりながら生きていることを実感し、成長していくのが見えてくる。そして思うのは、子供だけでなく、大人にもこれは必要な空気や水なのだろう。芸術は今意味を求められているのかもしれない。本来もっと生活に近いところに在ったはずのものは、いつの間にか生活の外に置かれ、別次元へ追いやられてしまっている。経済の流れの外側、つまり社会の外側に。これからどう人々の近くへそれを運び、そして表現するか?自分も含め問われていくのだろうな。

映画の内容に戻るが、映像も丁寧に撮られていて、最後のパフォーマンスの所などは見ているだけで熱くなるものがある。映画としては前半はやや退屈な感もあるが、徐々に見るものを惹きつけ、一緒に考えさせてくれる良質な映画だと思う。モーニングとレートショーでパフォーマンス部分も上映しているようなので、こちらも是非見に行きたい。(果たして行けるか?^^;)

今年最初にしてはなかなか良い映画を見れて良かった。皆さんも気が向けば是非。
詳細はこちらから
by michiyuki917 | 2005-01-05 17:51 | Review
洞察ノ放ツ衝動
先日のBankARTで種子田さんと共演されたJOUさんが出演するダンス公演へ行ってきました。全部で四組のパフォーマンスが神楽坂の狭いスタジオ(ディプラッツ)で繰り広げられる。公演全体としては良くも悪くも、ユーモア?のある踊りだった様に思いました。

全体的にはいまいちだったのですが、お目当てのJOUさんの踊りはやはり目を引くモノがありました。女性三人と男性一人の構成で、他のダンサーも実力がある。特に女性のダンサーは身体的にもJOUさんにひけを取らない長身で手足が長く、それを活かす柔軟性と筋力を持っていました。作品としても完成度は他のモノよりはるかに高く、ちゃんと作られていました。
ただ、これは全体に言えることだけど、音楽が面白くなさ過ぎる。家でCDをかけながら踊っているような感じになる選曲で、それとダンサーの生の肉体がどうにも調和しない。種子田さんも来られていたのですが、やはり何でこんなに音がつまらないのだろうと。。。色んな意味で、もったいないと思いました。ダンサー達がせっかく緊張感ある踊りや表情を見せているのに、音の薄さにいまいち力が入らない。せめて聞いたことのない様な曲をセレクトして欲しいな。。。知ってる曲が流れると、何かな〜って感じがしてしまう。

空間に緊張感を与えるというのは全てにおいて意識する必要が有ると思う。音楽を無理に使う必要はないし、使うのなら踊りに見合う、必要性を感じさせるモノで有って欲しい。何かが無ければいけないというのは捨てていかないとね。。。何を伝えたくて、その為には何が必要で、何が必要でないか?

俺も必要でないモノが沢山あるな。。。^^;
by michiyuki917 | 2004-12-16 01:11 | Review
始まったものに終わりはない
昨日知り合いが出演している舞台を見てきた。
http://www.saistudio.net/html/studio_performance_vol13.html
小竹向原に有るサイスタジオで、四人の役者による公演。
四人それぞれは素晴らしい実力者揃い、期待大!

舞台が始まると、それぞれの個性と力を発揮し、
良い緊張感を見せ始めてくれた。おお、良いのかも?
っとおもったが、次第にどうも違和感を感じ出す。。。
この舞台はそれぞれのやりたいことを集めたような感じで、
どうも、目指すビジョンや、舞台の流れというモノが無い、
演出家不在のためであろう、この構成はちょい辛い・・・?
これだけの役者がそろって、良い演出家がいれば・・・
そう思わずにはいれない舞台であった。
映像も使われていたりしたのだが、入れたかったのかな?
っていうかんじで、それほど全体とは関係が見えない。
それぞれのレベルが高くても、トータルでのコントロール、
演出という、観客への視点というモノは必要だろう。
僕も他のアーティストとコラボレートする機会が増えたが、
そういった視点やバランス感覚の必要性を再認識。

もったいない舞台でした。。。
タイトル通りに終わりはなく、
じっくりと、ちゃんとした作品作りをやって欲しいな。
by michiyuki917 | 2004-12-13 11:12 | Review
道成寺(山の手事情社公演)
山の手事情社がBeSeTo演劇祭にからみ、
なんと無料公演というものをしてくれました。
以前の公演を見れず、DVDだけは見ていたのですが、
生の本公演を観ることが出来、よかった。
ちょっと席が遠かったのが玉に瑕ですが、
それでも生の役者の演技に触れられるのは良し。

今回のお題は「道成寺」という歌舞伎にもなってる、
昔からある日本のお話しです。
女の恨みは恐ろしい。。。
っという一言で片づけられそうな内容ですが、
山の手流のユーモアが混ざり楽しい展開。
同行した人の何人かは難しかったとも言ってましたが、
若い女の子は、すっごくドラマチックで面白かったと。
ん〜、やはり女の人の方が理解しやすい内容?^^;
っと言うわけではないだろうが、
確かに通常の芝居を観るほど楽には見せてくれない。
本筋の内容に加え、挿入されるコミカルなイメージに、
おそらく初めて見る人は困惑させられるだろう。
初めて見る人の感想を聞いていると、
自分はだいぶ山の手の芝居を見慣れてきていみたい。
違和感なく、彼らの使う古い口語の台詞回しや、
奇妙な動きや不思議な構成は自然に観れている。

歌舞伎をはじめとした日本の古典舞台もそうだが、
一つのルールや様式を理解すると、
よりその世界の下に潜むモノに触れることが出来る。

確かに難しい感じがしてしまうかもしれないが、
確実に見る者に印象を残してくれる舞台だ。
まけてられないな〜。
by michiyuki917 | 2004-11-23 01:23 | Review
Wonder Girl @ SPIRAL
何かとばたばたイベントの続いた先週末。
その最後を締めくくったのが、スパイラルで行われたこの公演。
先日のBankARTで共演した上村なおかさんが踊り、
映像演出と音を高木正勝、衣装や演出などを皆川明が行ったもの。
最近上村さんの活躍は目覚ましく、色んなところで名前を見るし、
ご案内もよく頂いていたが、なかなか予定が合わず、
やっとこの公演を観に行くことが出来た。
http://www.spiral.co.jp/event/wha3_body.html

先日のBankARTでのなおかさんの踊りを間近で観たが、
ガムランとの組み合わせだったためか、アジアチックな印象だったが、
今回の一時間弱の舞台では、上村なおかワールドを炸裂させていた。
はじめて、これが彼女の世界なのだと実感した。
三面の映像を背景とした円形の舞台を、三人のダンサーが動かす。
有機的に三人の踊りが絡み、不思議な時間感覚をかもしだす。
加えて、高木正勝の映像がその不思議な踊りと相まって、
見るものにある種のイメージを効果的に与えているようだ。
今回、彼の映像は抽象性と、柔らかさに満ちたモノで、
先日発売されたCD+DVDのイメージに近い世界観でした。
映像の見せ方自体はシンプルに弧を描いた壁面に投影で、
出し方はライブではなく、DVDなどでセットアップしたモノらしい。
そのせいか、やや緊張感に欠ける部分は確かに感じた。
今回初めての舞台だったようなので、今後はその辺へも期待したい。

そして自分は、今月末の横浜公演へ向けて、色々と調整をかけねば。
by michiyuki917 | 2004-11-09 14:13 | Review
MOEパーティ@スパイラルホール
昨日、青山のSpairalホールへダンスやメディアアートに注目したイベントに行ってきました。会場に着くと、パフォーマンスはすでに終了していて、かなり残念。

しかし、一緒に訪れていた某氏は全然面白くなかったと毒づいてました。^^;
僕も会場を見た限りで余り響いてくることはなく、技術やお金をかけたプロモーションだということだけが見えていました。
主催のMOEにしても、LEDの会社(今回技術提供かな?)にしても、露骨にその存在感を出しているのがかなりうるさい。もうやめてくれって感じで恩着せがましい。
こういう広告ってどうにかならないですかね?アートや、イベントをやるときに、お金を出してくれるのはありがたいけど、本筋の中身の方をもっと大事にする気配りが欲しいです。
LEDは技術や、規模はすごいと思うのですが、それを露骨に見せてしまっていて、アウトプットしたいことや、表現にはなってないようでした。最近のメディアアートの悪い部分だと思うのですが、表現する中身よりも、テクノロジーが先に見えてきてしまう。職人アーティストな感じがしてしまいもったいない。
パフォーマンスを見せた後で、客やアーティストに「どうやってやってるの?」「ソフトは何でやっているの?」「この機材すごいね」と言うコメントが先にきてたらまずいと思った方がいいかも。外側のデコレーティブな部分が先に見えてしまっている証拠で、それではまずいと思う。もっと先に響く何かが欲しい。
お金や、機材を潤沢にすれば良い表現が出来るかどうか?確かにある意味での物は成立するだろうけど、中身の表現としては不十分に感じさせます。映像にしても、「ああ、映像だね」っと思われて、みんな同質に映って見えてしまう危険は感じ取らないと行けないだろうな。
by michiyuki917 | 2004-10-24 03:20 | Review
気づけば読書の秋
皆さんは本を読んでますか〜。
僕は近頃電車では何かしら本を読んでいます。

そう、そして本日この間探していた絵本で、
「なんげえはなしっこしたへがな」を入手!
早速家に帰って音読してみました。(笑)
思いっきり東北弁のこの絵本、素敵です。
なんかしみじみと暖かです。
東北の雪に埋もれた茅葺きの家で、
寒い中で暖を取りながら爺婆に話してもらう。
そんな状況を目に浮かべながら読みました。

なんかこの本を電車の中で音読したい〜。(笑)

それから、岡本太郎シリーズの第三弾として、
「自分の中に毒を持て!」を読み始めましたが、
これがまだ三分の一位なのに、永久保存版な感じ。
文庫で買ったのですが、ハードカバーも買うか?
Rieさんお薦めの本で、確かにバイブルかも。
色々と悩んだときは助けてくれそうな本です。
どこかで見かけたら是非読んでもらいたいな。
クリエイティブな道を行く人なら特に!
でもって色々と熱く語り合いたい今日この頃。
by michiyuki917 | 2004-10-19 22:23 | Review
舞台二連発〜!(by山の手事情社)
知り合い数名が所属している劇団の「山の手事情社」。
この度この劇団が20周年を迎えるとのことで、
それを記念して過去の作品の中からアンケートを取り、
その中から三演目を一気に公演するという企画。
出来れば全部観たかったのですが、それはかなわず、
それでも本日(千秋楽)まとめて二本見てきました。

見る前から期待度は120パーセントくらいでしたが、
実際の舞台の方も期待に違わぬおもしろさ。
今回の舞台を見て、やはりこの劇団の凄さを、
改めて実感しました。本当にすごいんですこの人ら。
20年というのは、短いようで長いのか?
そこで積み上げてきたモノを感じてたのですが、
すでに一つのある文化にまでなっている様に思います。
洗練された様式と、役者の持つ身体能力、
また組織的な動きや、空気の作り方、その演出。
おそらく日本において、この内容をこのレベルで出来るのは、
ここだけではないかと思います。他に知りません。。。
(他にこういったモノを見れたら見たいですが・・・)

山の手事情社について軽く触れると、
彼らは「四畳半」という独自の表現方法を創り、
またそれを磨き、進化させて新たなルールを作りました。
舞台上にイメージされたある空間の中で、
奇妙な動きをしながら台詞をしゃべったります。
四畳半とは日本の典型的な部屋の形式に有ったわけですが、
その空間を意識し、そのスペースの中で演じる。
しゃべるときも、変な動きの中で一瞬ストップし、
一人ずつ台詞を言ってはまた動き、また台詞を一人が言う。
初めて見る人には異様な光景に感じるかもしれませんが、
慣れると逆にその持てるモノに引き込まれ、
その世界の住人となる様な感覚に襲われます。
能や歌舞伎にも同じように動きや台詞にルールがあり、
これは山の手事情社流のルールを築いているわけです。
こういった動きながらの表現が出来るのは、
彼らが通常考えられるような訓練ではなく日々鍛錬し、
心身を鍛え上げているからです。
動くと言ってもただ動くのではなく、
ある運動の途中の様な形で停まったりします。
しかも日常生活では余りしないような動きなのできついはず。
見方を変えば、人間以外の動物が動いている様でも有ります。
まあ、僕がここで言っても正確には伝わりませんし、
実際に見てもらうのが一番良さそうなのでこの辺で。

さて、今回見たのは「夏の夜の夢」と「Jamゴールドブレンド」
まず「夏の夜の夢」はシェイクスピアの有名な作品ですが、
その舞台となるステージの美術は銭湯になってます。
はいっ?って感じを受けるかもしれませんが、
これが不思議とマッチして見えてくるから面白い。
まあ、風呂場で繰り広げられると言っても、
役者がパントマイムで場所や状況を表すように、
演技により、風呂場は森となり、町や部屋となります。
逆に直接的な美術から状況を見せられるよりも、
もっと強烈にその空間をイメージ出来るようになります。
内容も今回はかなりわかりやすく、
しかも山手流のユーモラスな楽しませ方が溢れていました。
ゲストで柳花禄さんが加わり、落語と演劇のミックス。
これだけでもどきどきしそうな展開ですが、
実際に舞台の中に落語の要素を取り入れ(実際にやる)、
面白く構成されているのは、さすがと思います。
小さな子供も何人か見に来ていたようですが、
大人以上に笑いまくっていました。それくらい分かり易い。
でも、単純なエンターテイメントな舞台ではなく、
そのベースに彼らの表現があるので、複雑な奥行き?
シュールなモノを沢山感じることが出来ます。
正直お客を喜ばすためのサービスを盛り込みすぎ?
っと感じてしまうような所はあり、
ひねくれた見方をするともうちょっと裏が見たい。。。
って気もしてしまいますが、楽しむには十二分。
いや、ほんとに楽しかった。

もう一つ観た「Jamゴールドブレンド」は芝居の舞台ではなく、
彼らの普段の稽古の延長を舞台化して見せてしまうモノで、
これがおなかを抱えてしまうくらい面白いのです。
簡単に言ってしまうと、即興的に芝居や動きを作る形で、
中には観客を取り込んだり、お台をもらったりします。
ビデオではこのJamシリーズを見ていましたが、
やはりライブでの緊張感は全然ちがいますね。
メンバーが目を白黒させながら必死にやっている姿がたまらん。
次々と動きを命じられ、しかも突飛もない動きや台詞、
しかも常軌を逸するようなオーバーアクション。
その傍若無人な指示を考えるよりも先に身体で動く。
多分色んなことを考えていてはまず動けないのでしょうが、
そうすることで逆に面白い動きや、あり得ない表情、
我々ではやりもしなそうなことをやりきってしまうのです。
これは練習方法の一つなのですが、そういう意味でも面白い。
普通は面白い動きや新しいモノは先に考えてしまいそうだが、
それではなかなか突き抜けて行けないのかもしれないが、
考える余裕を奪いながら役者を動かしてことで、
何か新しいモノを引き出していくおもしろさがある。
良くデザイナーなどは、アイデアをとにかく出しまくるが、
くだらないモノ、あり得ないモノ、通じないモノ。
そういうものでも出すことで新たな展開が生まれたりする。
普段の観念の中からは生み出せないコトども、
我々の壁になっているモノを取り外す訓練としても良いな。
考えないで動くと言うことは良いんだな〜っと、
彼らのめちゃくちゃぶりを見ながら思いました。
また、お台を与えられて、ちゃんと考えて作る即興芝居。
この中でも客席やメンバーの空気を読みながら、
身体で次々と動き、ショートストーリーに命を入れる。

なんか、感想と言うよりは、解説になってしまった。。。^^;
感想をいうと、一言では「楽しかった」それに尽きます。
普通の舞台では見れないおもしろさ、感覚を与えてくれます。
千秋楽だったので、正直「勢いで行っちゃえ〜」
っていう乱暴さも見えた気はしましたが、
まあその辺は気にしないことに。(笑)

かれらがやっている舞台は、日本の舞台のシーンにおいて、
非常に意味があり、考えさせられるものがあります。
是非多くの人に見てもらいたい劇団だと思います。是非!
http://www.yamanote-j.org/
by michiyuki917 | 2004-10-17 23:59 | Review
OKINA
新国立劇場にて、森山さんの「OKINA」をみてきました。正確には「Dance Exhipition 2004」のBプログラム、三作品ですね。(まあ森山さん達以外は正直観なくても良かったかな。。。^^;)

ゲネプロもみせてもらっていたのですが、やはり森山さん、津村さん、種子田さんの紡ぐ空気は素晴らしかったですね。空気というか呼吸かな?森山さんも良かったのですが、やはり津村さんが素晴らしい。能の無形重要文化財となるだけあって、その纏っている気というか、空気は言葉以上に響いてきます。森山さんの肉体から外へ発する力と、津村さんの内に蓄える力の質の違いも見えてすごく興味深かったです。

正直、ゲネプロの方がより緊張感が高くて良かった気がしましたが、その辺はライブの面白いところ。テープを再生するわけではなく、演技者のその時の状態で違いが生まれてくる。このライブでの緊張感をどこまで高め維持できるか。ゴムを伸ばすようなモノだと思うのですが、常に引っ張った状態を維持しながら動いていく。時間も動けば、役者の距離も動く。そして音も変化してくる。その動きの中で絶えず、この張られた緊張の糸を引きすぎず、またたるめることもしない。これを常に維持できたら達人ですよね。

またこの三方はまたこのまま次もやりたいと企んでいるようでした。かなり今後も楽しみです! ってか俺もその中に入れて欲しい〜。ちょっと期待してみたりします。
でも彼らの中に入る余地はあるのだろうか・・・?やっぱ必要ないかな。(笑)
それくらい無駄の無い世界を創れてしまっているので、俺もこういう世界、レベル、土壌での駆け引きをもっと出来るように積み上げていかねば。とりあえず、次回のBankArt馬車道での公演を成功させねば。

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2004年10月02日
12:10
たけ

こんにちは!コミュニティのところからとんできました〜たけです。。かいじさんとのコラボレート、実現するとよいですね〜!楽しみです。私のほうは先日のレッスンがまさに前列中央で、非常にあせりました・・・・では、また!
by michiyuki917 | 2004-09-19 02:20 | Review
森山開次の舞台がすごい!
明日から行われる新国立劇場での、コンテンポラリーダンスの祭典「Dance Exhibitioin 2004」の、Bプログラムのゲネプロを今日観てきました。
森山開次さんの音を、先日のBankARTのイベントを主催した種子田さんが担当し、さらに能の無形文化財になっている津村禮次郎さんが共演。

これが、
む〜〜〜〜っちゃくちゃ良かった!
みんな居る世界がすごいです。この三人の呼吸で構築されていく世界、間、空気、それらの緊張感がすばらしい。やっていることは飾り気のないすごくシンプルな舞台なのですが、それ以外のモノは全く必要ない感じで、これ以上でもこれ以下でもないという絶妙。ちょっとやられた〜っと久々に思いました。種子田さんの音も、ダンサー達の動きを感じながらのすべてライブでの音だし。そこにもすごい緊張感があり、絶妙の間を生む。。。

土曜日に千秋楽で、その本番も見に行く予定なのですが、もう一度これを見れると思うとかなり嬉しくなります。
Bプログラムは全部で三作品有るのですが、他の二つはもう飛びました。特に最後のは見なくてもいいや〜って感じ。(笑)

他の人にも是非見て欲しいのですが、残念ながらチケットは一ヶ月前に完売。。。キャンセル待ちがちらほら出ているらしいですが、あとは、当日券が取れるかどうか。さんざん言っておいてチケット取れないかもしれないってのも、どうかしてますね。。。

でも僕は土曜日にしっかり楽しんできます、すいません。^^;

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2004年09月15日
00:32
K-suke

このひと、茶の味に出てた人だよね?
ちゃんとした衣装着てたら、カッコいいねえ。

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2004年09月15日
08:52
michi

そう、浅野忠信とかが出ていた「茶の味」という映画にも出てますが、その中でもかっこいい踊りと、良いキャラクター醸し出してます。

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2004年09月15日
21:21
みきこ

わたしも土曜日に見に行きます。
この日記よんですごい楽しみになりました。
茶の味もみようかなー。。

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2004年09月16日
10:24
michi

みきこさんどうもです。
土曜日は楽しみですね。
茶の味も是非是非!
森山さんは「守山モリオ」だったかな?
そんないい加減だけどそのままな名前で、
映画の中でもそのまま?素じゃない?
ってかんじで、良い存在感。おいしいです。(笑)

また色々と感想を語りましょう。

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2004年09月18日
00:58
まあさ

はじめまして。
ワタクシは今日行ってきましたよ。
最高でした。公演が終わったらレヴュー日記でも書こうかな。
明日は是非楽しんできて下さいね

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2004年09月19日
01:34
michi

まあささん、ようこそです。観られたのですね。本当にすごい世界を創ってくれましたよね。森山さんのコミュにもレビュー置いたので、感想聞かせてください。
by michiyuki917 | 2004-09-15 00:00 | Review